世の中には、化学物質化敏症やシックハウス症候群と呼ばれる病気があり、生活をする上で様々な化学物質に反応をして、苦しむ人がいます。一般的な住宅にも化学物質が多く使用されており、病気を発症していなくても、子供が暮らす環境としては気になるところです。
そんな中、合成接着剤や呼吸をしない化学ボードなどの建材を使用しない、無添加素材での注文住宅を建てる業者も存在します。
昔の日本の家屋は呼吸をする土壁に草や瓦の屋根、ヒノキの柱、床には畳、そして障子や襖などであり、自然に囲まれた環境で暮らす事ができました。そんな理想の環境を今の住宅に取り入れた無添加住宅の家は、屋根に天然石を用いたり壁には呼吸をするしっくい、接着剤は米のりを使用しての組み立て、断熱材には炭化コルクを使って、湿気や騒音、防火、防振対策にも役立てています。
特に生活空間の内装には気を配り、フローリングにはナラやマツ、カバなどの無垢材を天然素材のにかわで接着して、植物性のオイルや柿渋などで塗装をしています。室内の壁にもしっくいを使い、空気の清浄効果や調湿効果も望めます。
人間も自然の一部なので、このような天然素材の注文住宅によって、健康な暮らしを送る事が出来るのではないでしょうか。
総ヒノキの注文住宅というものを売りにしているハウスメーカーがあります。
金額的にも高価な物では有りますが、ヒノキを使う事で様々なメリットが活かされるのです。
檜という木は、特殊な香気を放つ木であり、細かな年輪が綺麗なのが特徴です。
また、檜と言う木材というのは、辺材は淡黄色をしており、心材部分は黄褐色で、見栄えもよく、しかも耐久性や保存性が高いのが特徴でもあるのです。
加工がし易いと言われており、日本だけではなく、世界的にも人気がある木材でもあるのです。
普通の木材は、伐採が行われると同時に劣化が始まると言います。
しかし、檜は伐採を行ってからも、100年や200年と言う長い期間耐久性を維持する事が出来るのです。
そのため、檜を使った住宅はとても頑丈であり、耐久性に優れていると言われています。
また、シロアリを寄せ付けないと言うメリットもあります。
普通の木材は、シロアリを寄せ付けないために、防蟻材を利用する事が多くありますが、防蟻材を利用してもその効果は5年から10年程度であると言います。
また、木材によっては加工注入を施すものもありますが、効果としては10年程度といわれています。
しかしながら、ヒノキは防蟻材や加工注入を行なわなくてもシロアリを寄せ付けないというメリットを持っているのです。